中川龍のブログ

Tarot & Hint



タロットカード「世界」の意味

スポンサードリンク

f:id:noabooon:20170929231209j:plain

 

 

「世界」の基本的なキーワード

  • 大成功
  • 大団円
  • ハッピーエンド
  • 完成

 

世界のキーワード解説

このカードはタロット78枚の中で最強最良のカード!

大吉のなかの大吉!

これまでの全ての物語が完結し、完成する、ハッピーカードです😊

 

…ただしこれは、あなたの今の欲望がそのまま「成就する」というような、短絡的な意味ではありません!

 

アドラー心理学だろうとキリスト教だろうと、世界中のあらゆる「教え」には、ある共通したメッセージがあります。

それは以下のようなものです。

「人が幸せに生きる方法は、自己中心性を捨てて、自分の利益ばかり考えるのはやめて、自分を世界の中心のように考えるのはやめて、自分は世界の一部だと受け入れて、自分ではなく全体の利益を考えられるようになって、自分に対してではなく世界に貢献できるようになることですよ」

「だけどそれは決して、自分を犠牲にしてでも他者に尽くせってことじゃなくて、自分と世界を一体化させろってことですよ」

 

自分が世界の中心だと考えている者は、世界と敵対する

不幸な人間は、いつでも「自分が世界の中心だ」と考えています。

だからいつでも自分の利益だけを考えている。

こういう人間は、恋愛をすれば「どうすれば自分が愛されるのか」ばかりを考えます。

だからパートナーから「鬱陶しい」と思われ、見捨てられやすくなります。

仕事をすれば「どうすれば自分が成果を得られるか」ばかりを考えます。

だから周囲から信頼を得られず、どんどん見放されます。

 

そもそもこの世界は、個人の欲望を満たすようには出来ていません。

世界はあなたの欲求を都合よく満たしてくれるお母さんではない。

その中で「自分の利益だけ」を考えて生きていれば、あなたの願いはほとんど叶うことがなく、あなたは世界に憎しみと悲しみを感じ、常に腹を立てながら生きることになるでしょう。

 

幸福な人間は、「自分は世界の中心ではない」という事実を受け入れています。

だから自分の利益に執着しません。

こういう人は恋愛をすれば「どうすれば相手が喜ぶか」を考えることができるので、パートナーにとって魅力的な人間にうつりやすい。

「この人を手放したくない」と思わせることができる。

仕事をすれば「どうすればみんなが裕福になれるか」を考えることができるので、他者からの信頼を集めやすい。

人がどんどん集まり、協力者がどんどん集まり、自分ができることの範囲を広げることができるでしょう。

こういう人は、世界と調和して生きることができます。

 

「偽りの他者貢献」を捨てよ

しかしここで勘違いしないでほしいことがあります。

ここでいう「他者貢献」とは、「心から他者の幸せを願い行動すること」です。

「心からそう思えているわけではないくせに、表面上だけ他人の利益を満たすために行動すること」とは違います。

 

よく、「彼氏に喜んでもらうためにこんなに尽くしてきたのに、彼氏が私のことを見てくれない」と嘆く人がいます。

それは本当の「貢献」ではありません。

こういう人は綺麗事を並べ立ててはいますが、心から相手のために尽くしているのではなく、内心では「相手からの関心を得たい自分のため」にそう行動しているに過ぎません。

だから「相手からの関心」という見返りが得られなければがっかりもするし、腹も立てるわけです。

これは本当の貢献ではなく、「ただの打算」に過ぎません。

 

ここでは恋愛を例に出しましたが、それ以外の様々な場面においても同様です。

家庭で、友人関係で、仕事で、全ての場面で「他人に気に入られるため」に貢献する者は、決して善良なのではありません。

それは、「そのように貢献している自分」に酔っているだけだったり、「目先の衝突を避けて安心するため」であったり、なんにせよ究極的には「自分のことしか考えていない」のです。

これらは全て「偽りの他者貢献」です。

 

打算ではなく、心から「他者の幸せを願う自分」になるにはどうしたらいいか?

では、どうすれば人は「心から他者の幸せを願える自分」になることができるでしょうか?

それは矛盾するようですが、まずは「自分を満たすこと」です。

 

少し前にアドラー心理学の「嫌われる勇気」という本が流行しました。

あの本の中では、「人に嫌われることを恐れず自分に正直に生きよう」と書いてあります。

 

ほとんどの人は、他人に嫌われないために、自分を抑圧し、本当に語りたい言葉を我慢し、本当にありたい生き方をあきらめます。

でもそんな生き方をしていれば、ストレスがたまるでしょう。

その生き方を続けている限り、心の奥底にある「自分を大事にしたい自分」がいつまでも満たされず、イライラを抱えて生きることになります。

するとあなたは、他者の前ではどれだけいい子を演じていたとしても、自分一人になったときは自分の欲望のことしか考えられないでしょう。

どれだけ頭では他者貢献が重要だと理解していても、自分が満たされたいという執着を手放すことが難しいでしょう。

すると何かの拍子で、そういう自分が爆発して露見するかもしれません。

あるいは自分自身も、自分の欲求を満たす時に自然と「他者に我慢を強いる」ようになるかもしれません。

これでは、幸せとは程遠い生き方でしょう。

 

だから嫌われる勇気では、「他者に嫌われることを恐れず、自由に生きろ」と宣言します。

まず自分を満たす。

他人に従属せず、自分の自由に生きる。

そのように生きれば、あなたの心の奥底にある「自分を大事にしたい自分」が満たされます。

するとあなたは自然と、「他人のこと」を考えられるようになります。

それは別に無理をしているのではなく、自分を犠牲にしているわけでもありません。

ただただ「自分はすでに十分に満たされているから、今度は他人のことも幸せにしてあげたいな」という素直な気持ちです。

あなたがそういう心構えを持てるようになったのであれば、きっとその頃のあなたは多くの人の役に立つことができます。

恋愛においてはどうすればパートナーが喜んでくれるかを考えられるでしょうし、仕事においても自分一人ではなくチーム全体のことを考えられるでしょう。

すると、「多くの人々から必要とされるあなた」になることができるでしょう。

だから、幸せになれるでしょう。

…ということです。

 

ようするにほとんどの人間は、「心から他人の幸せを願えるほどの自分」になっちゃいないのに、そういう自分を無理に演じているのです。

偽りの他者貢献の中に生きているのです。

だから幸せになれない。

 

順番が逆です。

まずは自分を満たすのです。

他人に嫌われてでも、幸せになる勇気を持つのです。

そうすることで初めて、人間は本当の意味で「他者に貢献できる自分」になります。

「本物の他者貢献」を実践することができるようになります。

 

自分を犠牲にすることも、本当の貢献ではない。 

よく、なんでもかんでも「見返りを求めず」に、いつでも他人に奉仕してばかり、自分を満たすための行動努力を何もしない人がいます。

これもまた「偽りの他者貢献」です。

こういう人は、自分を犠牲にして世界を幸せにしているつもりですが、自分もまた世界の一部であることを忘れています。

あなたが不幸なままでは、あなたの幸福を願う人々が幸せになれないことを忘れています。

   

本当の他者貢献とは、自分自身のことも幸せにすることです。

他者の欲望を満たすために、自分を犠牲にすることではありません。

 

 

主語を「わたしたち」にしよう

不幸な人は、あらゆる物事に対して「自分のため」か「他人のため」のどちらかだけで考えています。

だから恋人の関心を得たければ「自分を殺してでも相手のために尽くす」という行動が当たり前のようにとれるし、それでも恋人からの関心が得られなければ「あなたの関心が欲しい私のために、あなたはもっと私に注目せよ」と考えてしまうのです。

こういう人達は、「他者と自分」「世界と自分」を別離した存在として考えています。

 

しかし幸福な人は、「わたしたちのため」という表現を使うことができます。

恋人からの関心を得たい自分のために打算として「相手に尽くす」のではなく、心から「あなたの幸せが私の幸せ」と言うことができる。

そう思うことができる。

他人と自分が、世界と自分が、別離していない同一の存在として一体化している。

あなたのためが私のためでもあり、私のためがあなたのためでもある。

 

アドラー心理学ではこれを「共同体感覚」と呼んでいます。

「世界と調和している感覚」と言い換えてもいいでしょう。

人が幸福になるために必要なことは、この感覚に至ることです。

 

古来より様々な宗教・哲学・教えがこの世界に乱立してきましたが、それらは全て根底の部分では同じことを言っています。

あらゆる教えが目指す地点は、この「世界と一体化する感覚に至れ」ということなのです。

 

世界のリーディング例

このカードが出た時あなたは、

「世界と調和した感覚」

に至ることができるでしょう。

 

恋愛について占っているなら、「私のため」でも「相手のため」でもない、「私たち二人のため」という視点が見えてくることでしょう。

仕事について占っていたならば、こちらも「私のため」でも「会社のため」でもない「私たち全員のため」という視点が見えてくることでしょう。

 

おめでとうございます。

あなたは今、世界と一体化したのです。

 

世界のリーディングヒント

「世界」は、完璧な調和やバランスを暗示する。

一般的には、大アルカナのなかで最強にして最良のカードだといわれている。

大アルカナの最後に位置することから、さまざまな物事が最終的な局面に達しつつあることを示す。

たとえば、目標の達成、勝利、生きる喜びの享受など。

一方で、自己満足の中にとどまってしまう可能性をも示している。

仕事の場であれば、いろいろなスキルを身につけ、与えられた課題をうまくこなせるようになっても、それで終わりではない。

次の目標を見つける段階にきたということでもある。

人物としては、バランスのとれた人、さまざまなことを達成した人などを示す。

by鏡リュウジ「タロットの秘密」より