中川龍のブログ

Tarot & Hint



占いができる人と、できない人の違い。

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最近よく「占い師になりたい」という人から相談を受ける。

そしてそういう人達は皆口を揃えてこう言う。

「どうやって占いの勉強しましたか?」

「どこかで修行しましたか?」

「どんな本を読みましたか?」

 

僕はこれを聞かれると、いつも困る。

何故なら、僕は占いの修行や勉強なんて、ほぼしたことないのだ。

基礎知識を蓄えるためにそれなりの量の書籍は読んでいるが、別にそれを読んだからできるようになったわけでもない。

 

たまたまブログネタにと思ってタロット占いを始めた。

そしたらそれが多くの人に喜んでもらえた。

そのままそれが本業になった。

それだけだ。

僕にとって占いとは、訓練して出来るようになったものではなく、最初から自然にできたものなのだ。

 

占いができる人と、できない人の違い。

占いが最初から自然にできる人と、そうじゃない人。

この違いはどうして生まれるのだろう?

……いろいろ考えた結果、単純な人生経験と哲学の違いかなと思った。

というわけでその例として、以下にNさんという知人女性のエピソードを紹介してみる。

 

おみくじ

おみくじ

 

 

 

おみくじで「誠意を尽くせ」と出た

僕の友人にNさんという女性がいる。

Nさんは今、「束縛が強い彼氏」に悩んでいる。

 

その彼氏はとにかく独占欲が強く、Nさんに「男友達がいること」自体が気に食わないらしい。

だからNさんが男友達と食事にいったりしたらすごく怒るし、ちょっと連絡を取り合ってるだけでも不快そうな態度をとる。

Nさんとしては「友人は友人として大事だし…」と思うのだが、それでも彼は納得してくれない。

 

その結果、Nさんは「他の男性と、隠れて連絡をとりあう」ようになった。

彼の前では、他の男とは全く関わりがないかのように振る舞う。

でも実際はこっそりと連絡をとりあっている。

たまに食事にいったりもする。

 

そんな日々を続けていたある日、たまたま元旦でおみくじを引いたら「大吉」が出たらしい。

そこに「恋愛:誠意を尽くせ」と書いてあったらしい。

これを読んでNさんは、

  • 「あぁやっぱり隠れてこそこそ会うのは良くないよなぁ」
  • 「他の男性との関係は全て切ったほうがいいのかなぁ」
  • 「でもなぁ…」

と思ったんだってさ。

 

この話を聞いて、僕は即座にこう思った。

「誠意を尽くせってそういうことじゃなくね?」

 

ビックリした。

なにを言ってるんだろうと思った。

 

この場合の「誠意を尽くす」とは、

「彼に従い男関係を全て切る」ということではなく、その彼氏にはっきりと「私はあなたの願う通りには生きれない」と伝えることだろう。

 

自分の考えを正直に相手に伝え、理解してもらえるように話し合うことだろう。

誠意とは、そういうことだろう。

 

仮に、その彼氏の言う通りに男関係を全て切ったとしよう。

それでみんな幸せになるか?

なるわけがない。

 

まずNさんは不満を感じるはずだ。

自分の思い通りに生きれないことに、大切な友人と感じている人達と交流できないことに不満とストレスを感じるだろう。

 

Nさんが不満を感じる一方で、では彼氏側はどうかな?

Nさんが男関係を切れば、彼氏は満足するかな?

もう不安にならないかな?

……きっとそんなことはない。

 

そういう人は、「不安な理由があるから不安になる」のではなく、「心配性だから不安になってる」だけだ。

例えNさんが彼の言う通りに男関係を絶ったとしても、「隠れて連絡をとってるかもしれない」という不安は消えないだろう。

じゃあlineやメールの履歴を全部見せればいいか?

そこまでしても今度は「履歴を削除して隠してるだけかもしれない」という不安に怯えるだろう。

 

じゃあ通信会社に問い合わせて履歴を全部出させるか?

スマフォのGPS機能で彼女の居場所を全て確認させるか?

そこまでしても、スマフォを置いて移動しているかもしれないし、スマフォ以外の通信手段で誰かと連絡をとっているかもしれない疑念は消えないだろう。

 

彼の不安は、悪魔の証明なのだ。

どこまで彼の言う通りにしたところで、彼の心が完全に安心できるような状況は絶対に作れないのだ。

つまり彼の願い自体が、そもそも根本的に間違っているのだ。

 

ということは、今Nさんができる最も「誠意ある行動」とは「彼の心に従うこと」ではなく、「彼の心の成長を促すこと」だろう。

そのためにもまずは、「あなたの言う通りにはできない」ということを、しっかりと正直に伝えるべきだろう。

 

占いはキーワードを示してくれるだけ、占い師には、それをどう解釈するかが問われている。

はい。

以上でNさんのエピソードは終了。

 

この出来事を通じて僕が感じたことは二つ。

  1. 「占いはキーワードを示してくれるだけということ」
  2. 「そのキーワードをどう解釈するかが、占い師の技量差なんだということ」

 

「誠意を尽くせ」というキーワードに対して、

Nさんは「束縛彼氏に従わないといけないのか…」と解釈した。

僕は「あなたには従えないとハッキリ伝えるべき」と解釈した。

占いができる人とできない人の差って、単純にこういうことなんじゃないかな。

 

おみくじにしろタロットにしろ占星術にしろ姓名判断にしろ、占いの多くは「なんらかのキーワード」を示してくれるだけだ。

そのキーワードをどう解釈するかは、人それぞれで変わる。

 

僕が最初から当たり前のように「タロット占いができた」のは、おそらくこれまでの僕が哲学や心理学や人間観察が好きで、人生や生き方について考えるのが好きな人だったので、示されたキーワードに対してそれなりに普通の人よりは深く解釈を行える土壌があったからなんだと思う。

いま「占いができない」と感じている人は、そういう土壌が無いから、できないんだと思う。

 

「誠意を尽くせ」に対して、あなたは何を思う?

何を感じる?

何をすべきと読む?

 

その答えが、今のあなたの「人生力」であり、「占い力」だ。

 

占いができるようになりたい人は、占いそのものに対する勉強も大事だけれど、それ以上にまずはあなたの「人生力」「考える力」「哲学」のようなものを鍛えてみよう。

きっとそのほうが、遠回りに見えて近道だ。

 

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