中川龍のブログ

Tarot & Hint



「明日に不安を抱くなかれ」byイエス・キリスト

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ネガティヴ思考をやめるにはどうすればいいでしょう?

その答えの一つに、「そもそも明日のことで悩まない」というものがあります。

 

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ずっと昔のこと、一文無しの賢人が放浪していた。

岩だらけで作物も実らず、人びとが貧しく生きるとある国でのことだ。

ある日この賢人は丘の上で人びとに囲まれ、今に至るまで何世紀にもわたって引用され続けることになる言葉を残した。

「だから明日のことなど考えてはいけない。明日の悩みは、明日になれば勝手にやってくるのだから。一日には、一日分の苦労だけで十分なのだよ」

かつて数多の人びとが、「明日のことを考えるなかれ」というキリストの言葉を拒絶した。

東洋の神秘主義の香りがする、目先しか見ない者の言葉だとして拒絶したのである。

人びとは口々にこう言った。

「いや、明日のことを考えずにどうするのだ。家族のことも守らなくてはいけないし、老後に備えて金を貯めなくてはいけない。未来のために計画を立て、用意をしておかなくてはいけないのだ」

間違いない。

確かに大事なことだ。

実を言うとこのキリストの言葉は三百年以上前に翻訳されたものなのだが、ジェームズ一世統治の当時と現在とでは、言葉の意味合いが変わってしまっている。

三百年前は「考え」という言葉はしばしば「不安」という意味で用いられたのだ。

現在の聖書では、この言葉はより正確に「明日に不安を抱くなかれ」と翻訳されている。

もちろん、明日のことは考えなくてはいけない。

じっくり考え、計画と備えとをするべきだ。

だが、不安を抱いてはいけないのだ。

 by「道は開ける」より

 

そう、そもそも明日のことを悩んだって、意味がない。

実際に明日がどうなるかなんて、そのときになってみないとわからないこと。

おしかしたら悪い予感は的中するかもしれない。しないかもしれない。

予感よりもさらに最悪の未来がくるかもしれない、逆に予感していたよりも素敵な未来がくるかもしれない。

どうなるかはわからない。

だったら、悩んでも意味がない。

だったら、今この瞬間にできることに全力を尽くせばいいし、それ以外にできることなんてそもそもありはしない。

 

すべての知恵と情熱とを今日一日に傾けることこそが、明日に備える最良の手段である

 

未来への準備とは、そのようにしかできないものなのだ。

by「道は開ける」より

 

というわけで、もしネガティブ思考をやめれないと悩んでいる人がいたら、そういう人は「明日よりも今のことを考えるように」と意識してみてください。

そうすれば少しずつ、心が不安になることも減るはずです。

 

私は諸君らに伝えたい。この船旅をより安全確実なものとするために、心の中に『今日というひと区切り』を持ち、それをコントロールする術を身に付けるべきだと。

ブリッジに乗り込み、大きな隔壁がきちんと働く様子を見守りなさい。

ボタンを押せばいついかなるときであろうと、鉄の隔壁が過去を──死んだ昨日を今と隔ててくれる音が聞こえるはずだ。

そうしたら今度は別のボタンを押し、まだ訪れぬ明日を今日と隔てるのだよ。

そうすれば、今日はまず安全だ!

……過去を閉ざしなさい。死んだ過去は埋葬すべきだ。

……愚かなる人びとを惨めな死へと追いやる過去など、閉ざしてしまわなくてはいけない。

……そして、未来の重荷を過去の重荷と一緒に背負おうなどとしたならば、よろめかずに今日を生きることなどできはしない。過去と同じように未来も、しっかりと閉ざしてしまわなくてはいけないのだ。

……未来とは、今日のこと。

……明日などという日はありはしないのだからね。

我々は、今このときにしか救われない。

未来を案じてばかりいたならば、いつまで経ってもエネルギーを浪費し、心をさいなまれ、不安に付きまとわれることになってしまう。

……大きな隔壁で過去と未来とを閉ざし、『今日というひと区切りを生きる』という習慣を、諸君たちは育まなくてはいけない。

byサー・ウィリアム・オスラー

  

新訳 道は開ける 角川文庫

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おしまい( `・ω・´)