タロットカード8「力」の意味。 恋愛・仕事での解釈例。

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「力」の基本的なキーワード

ポジティブな意味

勇気、意志力、忍耐力、信念を貫く、潜在能力の発揮、

 

ネガティブな意味

逃避、途中放棄、妥協、

 

エレメント

火 

 

力のキーワード解説

このカードは力ですが、このカードが意味しているものは、武力や暴力のことではありません。

このカードが意味するのは

「意志や信念を貫く力」

「失敗した自分を許し、もう一度挑戦することができる心の強さ」

「うまくいかないことにくじけず、あきらめず、挑戦し続ける忍耐力」

など、心の「力」のことです!

 

このカードでは、女性がライオンを優しく包み込み、手懐けている様子が描かれています。

彼女は決して力ずくではなく、暖かい抱擁によって、ライオンを制御しています。 

ライオンは逆らうこともなく、彼女の導きに従っています。

この構図こそがまさに、人が「強い心」を実現するための必要な姿です。

どういうことかというと…

 

本当の「力」は、自分への優しさがあって初めて成立する

何かに挑戦してうまくいかなかったとき、人はついつい「どうして私はダメなんだろう」と考えてしまいがちですが、これでは「失敗した自分」を否定してしまっているので、あなたの中の「失敗してへこんでる自分」が余計に傷ついてしまいます。

すると、あなたは、あなたに対して、反抗心を感じます。

「どうして私を認めてくれないの?」

「失敗した私は認めてもらえないの?」

「常に成功した私しか、私として認めてもらえないの?」

「だったらもう頑張りたくない」

「もう二度と頑張りたくない」

「もう絶対にがんばってあげない」

という思考が芽生えます。

「失敗した自分」というライオンを、力ずくで押さえつけようとすればするほどに、ライオンは内心でどんどん暴れ出し、あなたの活力を奪っていくのです。

 

こういう時は、「失敗した自分」を認め、優しく包み込むのが正解です。

「そうか、失敗しちゃったんだね」

「悲しかったね」

「辛かったね」

「でも失敗したっていいんだよ」

「あなたは成功しなくたって、すでに認められているんだよ」

こういう言葉を、自分自身に投げかけてあげるのです。

するとあなたは、あなたに対して、親しみを感じます。

あなたは、あなたのことを「味方になってくれる存在だ」と感じます。

だから「あなたのためにもう一度がんばってみよう」と思えるようになります。

 

ライオンを力ずくで押さえつけるのではなく、ただただ認め、優しく包み込む。

するとライオンはあなたの味方になるのです。

そしてライオンと一体になったあなたは、心から「もう一度挑戦してみよう」と思えるようになるのです。

このように、本当の「忍耐力」とは「自分に優しい者だけ」が発揮できる力なのです。

 

ただしこのことは、「体験」がない人には、いまいち何のことだかよくわからないかもしれません。

もしここまでの文章がどういうことかよくわからない人は、とりあえず実際にやってみてください。

実際に「自分を許す」ということをやってみれば、わかります。

 

以下、いくつかの心理系・自己啓発系の本から、同じことを書いている部分を引用します!

 

1 自分を許す

ミスをしても自分を責めるのはやめよう。

「自分はなんてバカなんだ」とののしったり、自分を非難したりしてはいけない。

そんなことをすると、自分のすることは何でもまちがっているんじゃないかという気持ちになって、さらにミスを繰り返すことになるだけだ。

その反対に、自分がミスをしても、「だいじょうぶ、たいしたことはない」と心の中で自分にやさしく声をかけよう。

そうすれば、プレッシャーが軽くなってミスを繰り返しにくくなる。

 

自分にやさしくすると、もっといいことがある。

それは、あまりよくなかった決定に悩まないことによって、自分はなぜまちがった決定をしたのかを学習する余裕ができるからである。

そうすれば、今後、同じようなミスを繰り返さないための対策を立てることができる。

だれだって選択ミスをしてしまうことがある。

しかし、それはわざとではない。

みじめな気分になることを人生の目標にしている人はひとりもいないはずだ。

この次、ミスをしたときは、ミスをすることは正常で、だれでもミスをするのだということ、自分が犯したすべてのミスは、重大なミスも含めて一〇〇パーセント自分で許せるということを忘れないようにしよう。

by「うまくいってる人の考え方」より

  

私は、母子家庭のひとりっ子育ちでした。

高校から厳しい全寮制に入ったものの、大学受験に失敗し、就職活動も失敗、転職を繰り返していました。

話下手な自分が嫌いでしたし、父親がいないこともできるだけ隠しておきたいと思っていました。

「なんで母は離婚してしまったんだ」と母のことを責めていました。

私は、長い間「自分と仲良くなれない」人間でした。

 

ところが、そんな私に対して、アドラーは「大切なことは何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかである」(『アドラー心理学入門』100ページ)という言葉を残してくれました。

この言葉を聞いて、私はアドラーに「今与えられているものを見てみなさい」と言われた気がしました。

そうすると、「日本という恵まれた環境に生まれた。父はいなかったけれど、ひとりっ子で祖父母と同居していたので、母からも祖父からも祖母からもたっぷりと愛情を注いでもらえた。兄弟間の競争がなかったぶん、穏やかにすごせた。ひとりっ子だったからこそ、ひとりで工夫して遊んだり、ひとりで自分の時間を使うことが上手になった。全寮制で厳しい上下関係を高校時代に経験できたからこそ、会社という縦社会での立ち振る舞いが自然とできるようになった……」といった、さまざまな「すでに私に与えられているもの」が見えてきたのです。

「与えられたものはすでにたくさんある」  

「与えられたものをどう使うかを考える」

これらは、それまで考えてみたこともなかった視点でした。

私はずっと、才能や能力、性格や家庭環境のせいにすることで、努力すること、挑戦することから逃げていました。

けれども、視点を変えることで話下手な自分を初めて受け入れることができました。

不得意なこともあるけれど、それが味や魅力になる。

得意不得意のある等身大の自分を受け入れて、今あるものをどう生かすかを考えればいいのだと。

今の人間関係、大切な人とのつながり、能力、学んできた知識、経てきた知識、小額かもしれないが貯めてきたお金、残された時間……たくさんの「今あるもの」を生かしていこうと思えました。

そして……

「自分の人生もまんざらじゃない。自分もやれる、この人生イケてる!」

と、初めて思えたのです。

なぜ、今まで気付かなかったのだろう?

こんなに時間も与えられているし、相談できる人もいるし、たくさんのことにチャレンジして失敗した経験もある。

自分だって冒険の人生を歩んできたし、歩んでいけると思えました。

そう思えたら「自分と仲良くなる」ことができて、気持ちがすごくラクになりました。

すると、挑戦したくなってきたのです。

むずむずしてきたのです。

私の「行動イノベーション」の胎動が始まったのは、この頃です。 

by「本気で変わりたい人の行動イノベーション」より 

 

「どうしたら強くなれますか」 そんな質問が後を絶たない。

 

希望の光はいつも固定観念とは逆にあることが多い。

強くなるためには、強くなろうと力まないことだ。

強くなろうと必死に力むのは、自分に勇気がないから努力することで一時的に現実逃避しているだけだ。

本当に勇気がある人は、決して力まない。

 

強くなるための勇気とは、自分の弱さを正面から受容することだ。

自分の情けないほどの弱さと、とことん向き合うことだ。

自分の呆れ返るほどの醜さと、とことん向き合うことだ。

最初は自己嫌悪に陥ってしまうかもしれないが、それは向き合い方がまだ中途半端だからだ。

とことん向き合うと、自分という人間がこれ以上でもこれ以下でもない存在だと把握できる。

ありのままの自分を把握できた人は、ありのままの自分を愛せる。

欠点も含めたすべてが自分なのだと愛おしくなる。

ありのままの自分を愛せた人は、ありのままの他人も愛せる。

ありのままの自分を愛せない人は、ありのままの他人も愛せない。

自分を愛せることが、勇気だ。

他人を愛せることが、勇気だ。

「強さ」と「弱さ」は敵対するのではなく、親友なのだ。

by「どうせ変われないとあなたが思うのはありのままの自分を受け入れたくないからだ」より

 

枢要徳では、人が幸福に生きるために必要な要素の一つとして「勇気」が定義されている。

なお、西洋には枢要徳という考え方があります。

プラトンはその著書国家論で

「国家が円滑に運営されるためには、あるいは個人が円滑な人生を送っていくためには、知恵・勇気・節制・そしてそれらのうえに立脚する正義が必要なんやで!」

といった趣旨のことを書いています。

タロットでは、知恵以外の残り三つは全て、大アルカナの中に内包されています。

なぜ知恵だけが抜け落ちたのか?

なぜ、勇気は「力」という名称に変わったのか?

そこらへんのことは、謎に包まれており、誰もわかりません。

 

ただ、ここで覚えておいてほしいことは、勇気とはそれくらいに、人生において最重要な課題だということです。

アドラー心理学でも「幸せになる勇気」といったワードが出てきます。

勇気が無いことは、それだけで自分を幸せから遠ざけてしまうものです。

ハッキリ言ってしまえば、「勇気がない者は幸せにはなれない」のです。

多くの人がそのことに気づかず、勇気がない臆病な自分のままでも幸せになれる方法を探していますが、そんなことはそもそも不可能なのです。

 

力のリーディング例 

例えば恋愛について占っているなら、脈なしそうな片思いでも心をくじけさせることなく、「実らせるために女磨きしてやる」といったガッツある自分になるのかもしれません。

仕事について占っているなら、「成果が出るまで諦めない」と考える。

その類稀な根性によって、他の人では開けなかった道を、切り開くのかもしれません。

 

このカードはややぼんやりした意味のカードなので、具体的なリーディング例は状況にも応じるのですが、とにかく総じてこんな状態になるということです。

「何度失敗してもくじけない心の強さを発揮する」

「意志や信念を貫くことができる」

「これらを成立するための前提である『ありのままの自分を認め、許し、受け入れる心』が成立する」