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タロットカード5「法皇」の意味。 恋愛・仕事での解釈例。

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「法皇」の基本的なキーワード

ポジティブな意味

助言、導き、教育、指導、慣習、しきたり、作法、道徳、集団への帰属

 

ネガティブな意味

保守的、守旧的、大衆を支配するための常識、迷信

 

エレメント

 

法皇のキーワード解説 

このカードでは、「二人の信徒が法皇に教えを乞いている構図」が描かれています。

以上から「助言」を意味するカードだと言われています。 

 

ただしここでいう助言とは、「スキルやテクニック的なもの」ではなく、「こう考えればいいんだよ」「こんなふうに捉えればいいんだよ」「本当の正しさってこういうことじゃないかな」みたいな感じの「精神的なもの」です。

「道徳的な価値観などに大きな影響を与える類の助言」というと、わかりやすいでしょうか。

例えば、「仕事はまじめにやるべき」という思い込みに囚われている人が、それによって疲弊し、疲れ、心が荒れ果てた状態にあったとします。

そういう人の未来に法皇が出たのであれば、「まじめにやらなくちゃいけないなんて、誰が決めたの?」という助言者に出会い、心が救われるのかもしれません。

イメージとしてはそんな感じです!

 

ただし「精神的な助言」というのは、時として「人を騙す方便」に使われることがあります。 

このカードのネガティブな意味として、「迷信」「守旧的」「保守的」といったキーワードが設定されているのは、世の中にはそういう「嘘の常識」がたくさんありふれているため、そのことが表されているのだと考えられます。

 

常識ってなんだろう?

常識というと、ついつい「絶対的に正しいもの」だと思われがちですが、そんなものは存在しません。

あらゆる全ての常識は、絶対ではありません。

常識とはいつだって、「今その状況下では正しい」という条件付きな正しさしか持ちません。

例えば、平和な世の中で人を殺せば犯罪者ですが、戦争の世の中では敵兵を殺せば殺すほどに英雄として讃えられます。

このように考えていくと、この世界には普遍的な正しさなど無いのです。

 

あらゆる正しさは、「目的」によって変わります。

例えば「一年以内に退職するのは社会人として恥ずかしいことだ」という模範があります。

これを信じる人達は、目的が「組織を維持すること」なのです。

するとそういう観点で考えたときは、誰かが退職すれば求人を出さなければいけないし、新人を育てるのにもコストがかかります。

そういったコストを負担することを認めてしまえば「組織を維持したい」という目的に合いません。

だから、「すぐに退職することは恥ずかしいことだ」という模範が支持されるわけです。

 

しかし起業家やフリーランスの集団に入ると、これとはまったく逆の模範意識が共有されていることが多いです。

こういった人たちは目的が「自分があるいは社会の構成員全体が、実力を発揮して富をつかむこと」であるため、「短い期間で退職すること自体」には、是も非も感じません。

自分の事業が軌道にのるまではその組織に所属して安定給料をもらったほうが安心感はある、しかし組織に所属していればストレスを抱えることもある、それぞれのメリットとデメリットを天秤にかけた結果、より利益がありそうなほうを選ぶだけです。

 

世の中には、嘘と虚構が満ち溢れている。 

常識は時に「人を動かすための方便」として悪用されることもあります。

 

例えば「結婚して初めて一人前」「●●歳までに結婚しないのは恥ずかしい」というった言葉を語る人は多いです。

そしてそういった常識に縛られて焦っている人も多い。

しかし社会学的に見れば現代は晩婚化が進んでいますのでそれほどおかしなことではないですし、また歴史を見れば結婚しなかった偉人などいくらでもいます。

そう考えればこれらは決して妥当な言説ではないでしょう。

しかしそれでもこういった言説が絶えないのは、婚活市場がそういうキャプションの広告を放っているからです。

婚活市場としては、「結婚は焦らなくていい」なんて常識感覚がみんなに根付いては困るのです。

だってそれでは商売にならない。

だから彼らは「まだ独身なの?」といったキャプションの広告を放つことで、人々の不安を煽り、自分たちのサービスを必要とさせているわけです。

 

このように「ないもの」に視点をフォーカスさせることで、消費者の不安を煽り、消費者を脅迫し、需要のないところに需要を生み出すのは、広告手法としてはとてもありがちなよくある手法です。

 

戦後、一丸となって成長してきたこの国は、世界でも類のないほど豊かになった。経済不況といわれても、国民のほとんどが中流意識を持ち、物質的にも恵まれた環境が整っている。

何も買えないのではなく、もうほとんどを所有し、あえて欲しいものが見つからない状態になっているのだ。

要するに、私たちは、ほとんどの人がご飯をちゃんと食べられていて、飢餓の恐怖などもとっくに忘れている。

実は欲しいものなんて何も、ない。

となると、どうやって購買意欲を湧かせるか?

あとは何かと何かを比較し、その劣った部分、足りないものに消費者の不安を当て込むしかなくなってしまう。

これでもか!というくらいに「足りないもの=不安に思わせるもの」をさまざまに形を変えて伝えていく方向が広告戦略となる 

by超一流の二流を目指せより

  

このように「嘘の常識」を作り出し、人々にそれに従うよう促すことは、広告手法としては昔から存在するものです。

 

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by「インベスターZ 14巻」より

 

「夜に爪を切ってはならない」という迷信があります。

昔は照明器具が不十分でしたので、夜に爪を切ろうとすると手元が見えなくて危険でしたし、また切った爪のゆくえもわかりづらく、あとでそれをふむという危険もありました。

ようするに夜に爪を切ると、いいことが何もありませんでした。

以上から、当時の社会環境では「爪は昼間に切るようにしたほうがいい」というのは間違いありませんでした。

そこに、夜爪は読み方が「世詰め」と語呂が同じで、短命という意味と重なったので、その結果「夜に爪を切ると親の死に目にあえない(だから夜に爪は切らないほうがいい)」という迷信が生まれました。

しかし現代は、当時と違います。

現代は、夜でも電灯があるので手元は明るいです。

だから夜に爪を切ってもなんの問題もありません。

だから、そんなものは気にしなくていいのです。

こういった例をもとに、経営コンサルの西村克己氏は、「タブーを盲目的に信じてしまうのではなく、そのタブーが成立した前提条件をよく理解する必要がある」と述べています。

 

我々が盲目的に信仰している「常識」「道徳」「慣習」「しきたり」のなかには、誰かが誰かを利用するために捏造したものや、古い時代においては適切だったけれども今の時代にはそぐわないものがたくさん残っています。

だからこれらは、盲目的に信じてはいけないのです。

いつだって「なぜそうなのか?」までを深く考えたうえで、それを採用するか否かを選択する必要があります。

 

判断に迷ったときは、より大きな社会の模範で考える

あらゆる模範は絶対ではない。

そのことを理解すると人は自由になれますが、同時に「迷い」が生まれます。

絶対的なものがないことを知ってしまうと、何を指針にして生きればいいかわからなくなってしまうことがあります。

 

これに対して、アルフレッドアドラーはこんな言葉を残しています。 

判断に迷った時は、 より大きな集団の利益を優先することだ。

自分よりも仲間たち。

仲間たちよりも社会全体。

そうすれば判断を間違うことはないだろう。

 byアルフレッド・アドラー

 

例えば、企業の商品に不具合があった場合、それを広く社会にオープンにし回収すれば、企業には一時的に大きなダメージがあるでしょう。

回収費用や在庫廃棄による直接的な損失に加え、信用の失墜もあり、売上、利益は大きくダウンするだろうからです。

そこで企業は公開をためらうでしょう。

しかし、企業ではなく、より大きな社会全体の利益を考えれば、少しでも早く事実をオープンにすべき、とすぐにわかるでしょう。

このように、個人、会社、社会など、それぞれの共同体における利益・不利益が異なる場合、私たちはより大きな集団の利益を優先すれば判断を間違うことはない。

アドラーはそう訴えました。

それこそが真の意味での共同体感覚であるのです。

自分一人の利益だけを考えてしまっては判断を間違ってしまうのです。

 アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

 

人が何かに悩むときとは、「狭い範囲の模範」にとらわれているときです。

そういったときは、「より広い範囲での模範」を想像してみましょう。

すると、今抱えている問題に、別の見え方に気付けるはずです。

 

法皇のリーディング例

このカードが出たときは、「助言に出会い」「新たな考えや哲学を吸収するとき」です。

恋愛について悩んでいたとしても、仕事について悩んでいたとしても、そういう何か「深い助言を得る」というニュアンスになります。

 

具体的にどういうことが起こるかがイメージしづらいときは、まず

「今の相談者は、どのような常識に支配されているのか?」

を考えてみましょう。

それは相談内容や振る舞いなどから推察できるはずです。

その囚われている常識を特定したなら、次に

「それをどのような新しい常識に置き換えれば、この相談者は救われるだろうか?」

と考えてみましょう。

そんなふうに連想していくと、何か思わぬ連想が浮かんでくることがあります。

 

その他のカード解説

0「愚者」の意味

1「魔術師」の意味

2「女教皇」の意味

3「女帝」の意味

4「皇帝」の意味

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6「恋人たち」の意味

7「戦車」の意味

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19「太陽」の意味

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