初心者向けタロット占いの教科書!第一回「タロット占いの歴史(ざっくり版)」

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初心者向けのタロット占い教科書、第一回!

今回はまずは「タロット占いの歴史」について、ちょーーーーざっくりまとめてみます!

 

  

タロット占いの歴史 

起源

現代人がタロットといえばイメージするのはウェイト版タロットですが、これができるのは1900年代に入ってからで、一番最初のタロットはマルセイユ版タロットでした。

 

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マルセイユ版タロットでは

  • 小アルカナは剣・杖・盃・金貨などの記号が描かれているだけでした。
  • 「力」は11番で、「正義」が8番になっており、我々が知っているタロットとは順番が逆になっていました。
  • 恋人たちのカードは、二人の女性が男性を奪い合っている構図でした。
  • 魔術師は、奇術師でした。

 

なお、マルセイユ版タロットの起源は不明です。

諸説ありますがどれも憶測の域を超えておらず、確定的な回答は未だに出ていません。

このカードがどこからやってきたのかは、誰も知りません。わかりません。

タロットは、ある日気づけばこの世界に存在していた、そういう不思議なカードセットなのです。 

  

 

〜1700年代くらいまで

この頃のタロットは、ゲームや賭博に使われる遊び道具の一つでした。

簡単にできる賭博といえば、「サイコロ・トランプ・タロット」みたいな感じに認知されている存在でした。

 

1700年〜

このころ、クール・ド・ジェブランさんという歴史言語学者の方が、たまたま知り合いの家で、人生で初めてマルセイユ版タロットを見て、「これはエジプト起源の古代神官の叡智を詰め込んだものだ!」と直感し、そのことを発表しました。

これだけだとちょっと何言ってるかわかんないかもしれませんが、日本でも何年か前に「学校の怪談ブーム」みたいなのが起きましたが、あれと同じノリで当時のパリはエジプトブームだったようで、とりあえずファラオ!ハムナプトラ!って言っておけばものが売れやすい土壌があったようです。

ジェブランさんも、なんかその流れで連想しちゃったみたいです。

なにはともあれ、この発表を機に、初めてタロットは「オカルト」と結びつきました。

 

この流れで、歴史上初のタロット占い師「エテイヤ」さんが出現します。

1783年、エテイヤさんは「タロットと呼ばれるカードによって楽しむ方法」という本を出版し、ここからタロット占いが流行していきます。

エテイヤさんはタロットの歴史上初めて「正位置と逆位置」という概念を取り入れました。

このやり方はもともとトランプ占いにあった概念なのですが、とてもわかりやすいこともあって一気に流行しました。

その後彼は「エテイヤタロット」という独自のタロットデッキを作成。

一時は「タロット=エテイヤタロットのこと」 というほどに普及します。

ただし、エテイヤさんは「オリジナルのタロットはエジプトで黄金の板に刻まれていたのだ」など、かなりトンデモな説をとなえていることが多く、現代では彼の著書はあんまり信ぴょう性がないと判断されることが多いようです。

 

1800年〜

その後、いろんな魔術師さんや研究家が、「タロットはカバラと結びついてるんじゃ」「いやいや占星術と類似性が、、、」とか色んな説を唱えていきました。

でもこれらは、みんなけっこう適当に言いたい放題言ってるだけなところも強く、どれが真実かは藪の中です。

はっきりしていることは、歴史上のこういう流れの中で、タロットは「賭博道具」から「オカルト」に属するものとして認知されるようになっていったということです。

 

1909年「ウェイト版タロット」「タロット図解」が発売

1909年、魔術結社「黄金の夜明け団」のアーサーエドワードウェイトさんが、ウェイト版タロットを作りました。

同時にタロット図解という、タロットの解説書を販売します。

(この本は再販後は、タロット公式テキストブックスに名前を変えています)

 

 

それまでのタロットは、小アルカナは無機質な記号のようなデザインだったのですが、ウェイト版タロットは小アルカナも全てがちゃんと寓話的な絵になり、その絵の美しさから、とても人気が出ました。 

現代では、「タロットといえばこのウェイト版タロットのこと」を示すくらいに、このデッキは普及しました。

 

ちなみに、ウェイトさんは「一般人向けに書いた解説書」と「黄金の夜明け団の仲間向けに書いた解説書」で違うことを書いています。

例えば前者では逆位置が採用されていますが、後者では逆位置が採用されていません。

どちらが正しいのかは、現代でも判明していません。

ただ、昔のこういった組織では、団内の教義を守るために一般人向けには嘘の情報を流すのがよくある手法だったので、これもそう嘘の一つだったのかもしれません。

あとは、この当時エテイヤの影響で「逆位置を採用するやり方」が流行していたので、一般人向けの解説書ではそのほうが受けるだろうという市場判断があった可能性もあります。 

さらにいうと、ウェイトさん自身は、占いにまったく興味がなかったようです。

彼はあくまでも占い師ではなく、魔術師でした。

だから彼が興味があったのは「魔術の解明」であり、その一つとしてタロットも研究していただけで、「この恋はどうなりますか…><」とか、そういう庶民の占いニーズに応えるような精神はまったくなかったようです。

 

1944年「トートの書、刊行」

1944年には、イギリスのアレイスター・クロウリーさんが「トートの書」という本を発表しました。

その中の「おまけの挿絵」として、のちにトートタロットとして発売されるカードデッキのデザインが書かれていました。

ただしこれが実際にカード化されるのは、もっと後の話です。

 

1969年「トートタロット発売」

トートの書のおまけについていたトートタロットが、ここでついにカード化されます。

 

1970年「タロット完全ガイド、刊行」

ここでのちに「タロット占い師の母」と呼ばれたイーデン・グレイさんが登場します。

彼女は1970年に「タロットの完全ガイド」という本を書きました。

 

これまでのタロットは、難しい魔術用語や宗教用語を知らないと理解できない「ちょっと難しいもの」として認知されていたんですが、イーデンさんの「タロット完全ガイド」は

・タロットにはこんな歴史があるんだよー✨

・各カードにはこんな意味があるよー✨

・占うときはこういう風にカードを並べるんだよー✨

というシンプルな内容でまとまっており、これによって一気に「一般」にもタロットが普及しました。

彼女の著書はとにかく「わかりやすい」という点においては、これまでにない画期的な本でした。

そのため現代で販売されているタロット解説書の多くも、だいたいこのイーデンさんの構成を真似た形になりました。

ただ、イーデンさんの書いている「タロットの歴史」は、決して信ぴょう性の高いものではなく、やや空想的にまとめられている部分も多いようです。

その後、イーデンさんは啓示タロット・皆伝タロット・自在タロットなどの続編を出版し、大成功しました。

 

以上でタロットの歴史は終わりです。

「え、これでもう終わり?」と思った方もいるかもしれませんが、終わりです。笑

かなり駆け足でざっくりまとめたせいもありますが、タロットってこれくらい「まだまだ歴史が浅い占い」なのです!

この歴史の中に、ぜひとも「あなたのタロット占い」を加えていきましょう!

 

タロット占いのやり方は4つの源流に分類される

これら歴史を踏まえると、現代「タロット占いのやり方」には、大きく4つのタイプがあることがわかります。

 

エテイヤ型

著書「タロットと呼ばれるカード遊びの楽しみ方」

・正逆を一番最初に採用した人。

・ていうか、左右にもそれぞれ意味をつけている。

・全部で26枚のカードを展開する「エテイヤ版ホースシュースプレッド」というめちゃくちゃ複雑なスプレッドを使う。

・カードの意味はあんなにもわかりやすくした人なのに、スプレッドや占い方はかなり複雑で手間がかかるものを採用している。

・本物のタロットはエジプトで黄金の板に刻まれていると信じている。

・現代においてエテイヤ型をしっかり引き継いでる人はほぼいない。その著書も日本語で読めるものは残っていない。

 

アーサー・エドワード・ウェイト型

著書「タロット図解」

(再販後はタロット公式テキストブック)

 

・正逆を採用。

・でもカードの意味解説はかなりあっさりで、あんまりやる気が感じられない。

・団内の教義を守るため一般人向けには適当なこと書いたんじゃないかとも言われているし、またそもそも彼は魔術体系の解明に興味があった人で占いにはまったく興味がなかったとも言われている。

・スプレッドは、ケルト十字スプレッドと、あとは名もなきスプレッドを二つ紹介しているだけ。(そのうちの一つは、ルノルマンカード占いのグランタブローに似ている)

 

 

アレイスタークロウリー型

著書「777の書」「トートの書」


・正逆は不採用

・その代わりに、エレメンタルの相性を見る。

・とにかく難解。意味不明。セレマ神秘主義などの思想体系を理解してないと、そもそも用語の意味がわからない。

・占いというか、儀式や秘境の類。

・汝の欲するところを成せ!

 

 

イーデングレイ型

著書「啓示タロット」「皆伝タロット」「自在タロット」

・みんながタロットと聞いて、なんとなくイメージするやり方はこれ。

・正逆を採用している。

・スプレッドはウェイトが提案した「ケルト十字」を基本に、現代でもおなじみの「ホロスコープ法」「イエス・ノー即席占い」などが紹介されている!

・ウェイト型とエテイヤ型の「わかりやすいところだけ」をいいところどりして、さらにわかりやすいオリジナルスプレッドをいくつか加え、とにかくわかりやすい方向性で完成している。

・現代の有名なタロティストであるレイチェルポラックや、ジョアンバニングなども、だいたいこのイーデングレイ型を原型にそれを少し自分流にアレンジしたやり方になっている。

・ていうか現代のタロット解説書のほとんどは、この本を丸パクリしたうえで、多少アレンジした程度の内容になっている。

 

  

タロットに正解はない

僕は過去にタロット教室をしていましたが、ここではとくに特定のやり方を「これがタロット占いのやり方だよ」と教えたことは、ほぼありません。

なぜなら、こんなふうにしっかり歴史を振り返った場合、やり方なんてみんなそれぞれバラバラなことを言ってますし、とくにこれが正解ってものはないからです。

 

たとえば棒の10を一八世紀末のエテイヤは「虚偽、偽物、裏切り、陰謀」などと言い、「黄金の夜明け団」のマサースは一般向けの入門書で「自信、安全、名誉」とする。

現在の主流のタロット本ではこの札を「重圧、負担、圧迫」としているからまったく異なるのだ

by「タロットの秘密」より

  

以上から、僕個人としては、

「どういうやり方でやるのか」

「各カードをどう解釈するのか」

ってのは、誰かに教えてもらうものではなく、むしろ自分で考えるものだと考えています。

 

「私はこういう理由から、このカードをこう解釈する」

「私はこういう理由から、この相談のときはこのスプレッドを使う」

そういうロジックを自分なりに考え、創造するのです。 

実際、現代のタロット占いで活躍している人達は、みんなそうやって「自分なりの世界観」を作っているものです。

  

タロットカードという起源不明の「謎のカード」に、あなたは

どんな意味を付与しますか?

どんな物語を語りますか?

どんな世界観を提案しますか? 

それをぜひ、あなたの頭で考えてみてください。

 

では、どうすれば自分なりの世界観を創造できるか?

こればっかりは、「ひたすら実践を繰り返せ」としか言えません。

自分なりの世界観を創るために必要なアクションは、まずは本に書いてあるやり方で実際にやってみて、ピンとくるならそれはそのまま維持する。

ピンとこないところは、他の本を読んだり、別の人の解釈に触れたりして、それを自分に取り入れてみる。

それをまた繰り返す。 

こうやって実践し、検証し、修正し、また実践する。

いつの日か自分なりの答えが見えてくるまで、それを繰り返す!

これ以外に道はありません!

 

参考書籍

歴史についてもう少し詳しく理解したい方は、以下の書籍がおすすめなので読んでみてください!

 

タロットの秘密

占星術研究家の鏡リュウジさんの著書です。

とにかくシンプルで、わかりやすいので、ひとまずの取っ掛かりとして最高の教本です!

 

タロット大全

こちらはもう少し本格的にタロットを学びたい人向けです。

とにかく分厚く、情報量が豊富です。

「大全」の名にふさわしく、これまでの日本のタロットに関する本をすべて足しても、この本の情報量にはかないません。

お値段はちょっと高めですが、何冊も他のタロットの本を買うことを考えたら、むしろ安いぐらいです!

より本格的にタロットの歴史を学びたい人は、ぜひ読んでみましょう!

 

おしまい✨