タロットカード19「太陽」の意味。 恋愛・仕事での解釈例。

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「太陽」の基本的なキーワード

ポジティブな意味

元気、陽気、エネルギー、啓蒙、確信、明確、輝く、純粋無垢、無邪気

 

ネガティブな意味

傲慢、増長、横暴、自惚れ

 

エレメント

 

太陽のキーワード解説

このカードでは、明るい太陽の下、無邪気に大喜びをしている子供が描かれています😆 

この構図から、「全てが明るみに照らされていて不安なことが何もないこと」や「エネルギーに満ち溢れていること」などを意味すると言われています。

 

18世紀のオカルト界隈では、

  • 昼の意識
  • 夜の意識

 という区分がありました。

 

昼の意識は、理性的で、明確で、はっきりしているものです。

夜の意識は、感傷的で、詩的だったり象徴的だったり、どこかぼんやりしているものです。

 

私たち人間は、他人に何かを伝えるときは

「主語述語をはっきりしなければ」

「根拠を明確にしなければ」

「数値化しなければ」

きちんと伝わらないということを理解しています。

だから、昼間の時間、学校や会社にいっている間は、どちらかといえば理性的で、明確な思考をしやすくなります。

 

しかし夜になると、我々は一人になります。

誰かに伝えるわけではなく、自分一人の中だけで、思考します。

だからとてもあいまいで、ぼんやりしていて、どこまでが空想でどこまでが現実かわからないような、そんなふわふわした思考をしていることが多いものです。

18世紀オカルト界隈では、これらを指して「昼の意識」「夜の意識」と表現しました。

 

夜の意識はぼんやりしていると書きましたが、決してそれが「悪い」というわけではありません。

時には星のカードのようにぼんやりした希望をもとに考えたほうが、想像力を膨らませたほうが、「常識を超えた何か」を発案することもあるでしょう。

しかし無限の想像力が悪い方向に働いてしまえば、月のカードのように「一歩も前に進めない」ということになるかもしれません。

大きすぎる力は、それを使いこなすべくしっかりと訓練しなければ、自分も他者も傷つけてしまうものです。

我々人間は、誰もが自分で思っているよりも、恐るべき力を持っているのです。

 

太陽のカードが出たときは、夜の意識が終わり、昼の意識が働くときです。

希望にワクワクするでも、不安にビクビクするでもありません。

そういったふわふわした状態ではなく、もっと明確に、ハッキリと「大丈夫だ」と確信している。

その理由や、根拠を、言葉で説明することができる。

だから子供のように、元気いっぱいになれる。

そんなイメージのカードです。 

 

理性の光で照らせば、あらゆる思い込みは消えてなくなる。

アドラー心理学でも、「ベーシックミスティクス」という用語が出てきます。

これは、人間がよく陥りがちな思い込みのことで、大きく以下五つに分類されます。

 

・決めつけ

根拠なく決めつけること。

「私はどうせ何をやってもダメなんだ」

「努力しても無駄なんだ」

など。

 

・誇張

出来事を誇張して認識する。

例えば

  • 「クラスの数人から嫌っているだけの状況」に対して「みんなが私を嫌っている」と認識する。
  • 「数人の男性に浮気されただけの事例」に対して、「男はみんな浮気する」と認識する。

など

 

・見落とし

喪失した出来事に視点を向けることで、獲得したものを見落とすこと。

例えば…

  • 「自分を応援してくれている人のことを見落とし、自分を嫌う人のことだけが記憶に残る」
  • 「自分を愛してくれた人の存在を見落とし、自分から離れた人のことだけが記憶に残る」

など。

 

・過度の一般化

一つの要素を、他のことにまで範囲を広げて考えてしまうこと。

例えば…

  • 仕事で失敗しただけで、『どうして私はこんなにダメなんだろう』など、自分の人生全体を否定するような思考をすること

など。

 

・誤った価値観

上記四つが積み重なった結果、

「私なんて生きてて意味があるんだろうか」

などと考えること。

 

アドラー心理学では、こういったベーシックミスティクスにとらわれないために、「論理的に検証すること」の重要性を説いています。

 

「今回ダメだったから次もダメに違いない」

「クラスのみんなが私を嫌っている」

「友だちが笑っているのは、私をバカにしているに違いない」など。

これらは明らかに行き過ぎた思い込みであり不健全です。

今回ダメだったからといって、次回もダメな確率は100%ではありません。

冷静に考え直してみれば失敗の確率は五分五分かもしれません。

クラスの全員が自分を嫌っている、ということは、ほとんどありえません。

冷静に自分を嫌っている人の名前をあげていけば、実は、それがたかだか5〜6人であることに気づくでしょう。

ベーシック・ミステイクを克服するためにはこのように、一つひとつの思い込みに対して冷静に証拠をあげたり、数字で確かめることが有効です。

そうすれば、それが過度な思い込みであることに気づくはずです。

それを積み重ね、繰り返すことにより、自分の思い込みのクセに気づくことでしょう。

そして少しずつ、過度な劣等感が克服されていくでしょう。

 

不安との向き合い方を記した名著「道は開ける」でも、冷静に事実を見ることの重要性が説かれています。

人が事実を公平に、客観的に見ることに時間を費やしたならば、あらゆる不安というものは霧のように蒸発して消えてしまうものなんだ

by「道は開ける」より

 

このカードが出たときは、こういった「冷静な視点」を取り戻すときです。

 

太陽は出産を意味する?

このカードは本によっては「出産を意味する」と解説されていることが多いですが、それは子供が描かれているところから連想した結果かと思われます。

ただ、逆にいうと、その点以外にとくに「妊娠や出産」を連想させる根拠はないため、個人的にはこの解釈は採用しないことが多いです。

 

太陽は成功を意味する?

このカードは成功を意味すると解説している本が多いのですが、個人的にはそれは少しニュアンスが違うかなと考えています。

このカードの本質的な意味は、「太陽光によって全てが明るみに照らされること」です。

すると、その結果として「成功に至ること」もあるかもしれません。

でもそれはあくまでも、結果論であって、「成功そのもの」がこのカードの意味ではないです。

 

太陽のリーディング例

「昼の意識が働く」とは、具体的にどういうことか?

それは相談内容にもよるので、一概に言葉にはしづらいです。

 

ただ、鏡リュウジの実践タロットリーディングに書いてあった文章がわかりやすかったのでご紹介します。

 

たとえば、ぼくたちが悩んでいる時のことを考えてみよう。

現代の悩みの多くは人間関係である。

親が自分をどう思うだろうか、世間はどうだろうか、相手からの思いに自分は応えているだろうか、ノーと言えない。

また、こんなことが起こるのではないか、相手はこんなふうに考えているのではないか、などなど。

しかし、このような思いの多くは「思いすごし」であることが多い。

自分自身の妄想。

幽霊や魔物に、自分で縛られてしまったのだ。

あるいは自分が常識と考えているものや、自ら内面化してしまった、つまりあたり前だと思ってしまったさまざまな規範。

それらのせいで、生きるのが苦しくなっているということはないだろうか。

わかりやすいところでは「男はこんなもの」とか「女はこうすべき」、あるいは「家族というのはこれが理想」といった価値観。

『太陽』が象徴する理性の光は、そうした思いこみが迷妄であることを暴き出す。

そう、『太陽』の意識は、妄想的な観念を断ち切ってくれる。

朝がきて、昼がやってくる時には、夜の夢想は霧散する。

「幽霊の正体」である「枯れ尾花」の姿がはっきりと見えるのだ。

おとぎ話で、雄鶏が鳴いたら妖怪や魔女が退散するというのは、まさにそのことを象徴している。

夜に象徴される幻想が太陽の光で打ち破られるということなのである。

 

以上から、このカードが出たときは、まず「今の相談者が囚われている妄執はなんだろう?」と考えてみて、次に「未来の相談者はその妄執から解放されるのかもしれない」と想像してみるといいです。

するとそこから、「具体的な解釈イメージ」が湧いてくるはずです😊

 

例えば恋愛について占っているのであれば、未来の相談者は、そもそも「この恋がどうなるか?」なんて、心配もしていないのかもしれません。

その理由は、「パートナーと良好な関係を築けたから」かもしれませんし、あるいは「そもそもこの恋がどちらに転ぼうと自分の人生に大きな差はない」と気付き、未来を嘆くよりは、目の前にある楽しいことに夢中になったほうがいい考えからかもしれません。

なんにせよ確かなことは、未来の相談者は「元気いっぱいだ」ということです。

  

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