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タロットカード1「魔術師」の意味。 恋愛・仕事での解釈例。

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魔術師の基本的なキーワード

ポジティブな意味

独創性、具現化、能力発揮、無限の力、始まり

 

ネガティブな意味

ペテン、詐欺、見せかけ 

 

エレメンタル

このカードは「風」「地」のエレメンタルをどちらも内包します。

風は「分離する力」であり、地は「結合する力」なので、基本的にはこの二つは相性が悪いのですが、魔術師においてはこれが両立されています。

これがどういうことなのか理解するためには、まずそもそも、このカードにおける「魔術師」とは、現代風に訳し直すなら「科学者」なのだということを知る必要があります。

18世紀頃まで、科学と魔術は境目がとても曖昧でした。

万有引力を発見したアイザックニュートンは、現代では科学者として有名ですが、当時は錬金術師でもありました。

魔術師と科学者は、どちらも「この世界の法則を解明しようとする者」だったのです。 

 

では、科学者というのは、何をする人達でしょう。

彼らが行うことの一つは、「事象」を観察し、そのメカニズムを解析することです。

木から離れたりんごは、地面に落ちる。

なぜなのか。

大小のりんごが同時に落ちたときは、どちらのほうが先に地面につくのか。

そういうのを解明していく。

これはまさに「風」の力です。

ただの「りんごが落下する」という現象に対して、あらゆる角度で分析し、そのロジックを一つずつ分離していくわけですから。

 

しかし科学者の役割はそれだけではありません。

彼らは次に、そうやって解明されたロジックを応用し、この世界にはこれまで無かった何かを創造します。

 

基本的に、全ての発明は「既に解明された技術の組み合わせ」で生まれます。 

木の棒という物体を解析し、「持ちやすい」という特性を見つけた。

とがった石という物体を解析し、「切断しやすい」という特性を見つけた。

この二つを組み合わせて、「木斧」という道具を作った。

これがもっとも原始的な発明です。

同じように、「フィラメントは電流を流すことで発光させることができる」という技術と、「ガラスは酸素を排除しやすく低圧状態を保ちやすい」という技術を組み合わせた結果、「電球」が生まれました。

電気通信という技術と、音声の電気信号化という技術を組み合わせた結果、「電話」が生まれました。

 

こんなふうに、すでにロジックが解明されている何かを組み合わせ、一つの新しい道具に変えてしまう姿は、まさに「地の力」「結合する力」だと言えるでしょう。

こういったところから、このカードは、本来は相性が悪いはずの、風(分離する力)と、地(結合する力)を融合することができています。

女教皇が「理屈を超越した発想を湧き上がらせる」という女性的原理的なカードだったのに対して、魔術師はあくまでも論理的に解明し、それを再結合しようとする、とても「男性的な原理」を示すカードです。

 

その他の観点   

このカードはマルセイユ版では「奇術師」という名前でした。

ようするに手品師のことです。

卓越した技術・知識を駆使して、まるで魔法のように見えるパフォーマンスを行う者です。

このカードでも、魔術師の格好をした人物が、大道芸をしている図が描かれています。

奇術は魔法ではありません。

タネのある手品です。

みんなも、それをわかっています。

それでも卓越した技術は、本当の魔法のように見えるものです。

こういった背景からこのカードは「魔法のような技術を駆使して」「創造的な何かを行い」「大活躍すること」を意味していると言われることもあります。

  

魔術師の頭には、無限を意味するマークが描かれています。

「無限の力の実現」を意味すると言われています。

タロット78枚の中でこのマークが描かれているのは、魔術師と力だけです。

 

このカードは1番です。

1は「始まり」を意味する数字。

現代の我々が、様々なテクノロジーで豊かな生活を享受することができるのも、こういった「男性原理」で論理的に物事を解明した人々が、その技術の起源を切り開いたからです。

以上からこのカードを「ものごとの始まり」「起源」として解釈する方も多いです。

 

ちなみに、卓越した技術知識は、悪用しようと思えばいくらでも悪用することができます。

ただの手品を「これは本当の魔法なんだ」と伝えれば、人々を騙し、新興宗教を作ることができるでしょう。

このカードのネガティブな意味に「ペテン」が付与されているのは、そういうことです。

 

高度に発達した科学は魔術と見分けがつかない。

byアーサー・C・クラーク

  

魔術師のキーワード解説

男性原理ってなんやねーん!

男性原理と、女性原理。

名前だけは聞いたことはあっても、それが具体的にどういうことかと聞かれると、なかなか答えられない人も多いかもしれません。

すごくざっくり解説すると、これは「男っぽいもの全て」のことです。笑

 

例えば…

女性は抽象的なものが好きですが、男性は論理的なものが好きです。

女性は占いや神秘を好みますが、男性は統計や科学を好みます。

女性は平和と共存が好きですが、男性は競争と闘争を好みます。

女性は支配されることを望むことが多いですが、男性は支配することを望むことが多いです。

女性は共感を好みますが、男性は理解を好みます。

女性はちゃんと見てもらいたい。男性は成果を認められたい、褒められたい。

 

これらは、実際には、男性であっても女性的な一面を持っていることはあるものですし、女性でも男性的な一面が出ることはあるものなので、絶対に当てはまるというものではありません。

少なくとも「男性ならこうあるべき」とか「女性ならこうするべき」みたいな話とはまったく別次元の話です。

ただ、みんなの中でなんとなーく「こういうのは男っぽい」「こういうのは女っぽい」みたいなイメージがあるのは事実ですよね。

それの話をしています。 

そして魔術師が示しているのは、こういう「男っぽい力全般」のことなんです。

 

魔術師のリーディング例

このカードはキーワードの範囲が広いので解釈が難しく感じるかもしれませんが、ようするに「男性原理でものごとをとらえることができるとき」なのだと、僕は解釈しています。

 

男性原理でものごとをとらえるから…

  • 不明確なものは、しっかり論理立てて解明することができる。
  • 解明するから、人より優れた技術知識を習得でき、これまで無かったような何かを創造することができる。
  • その姿はまるで、「無限の力」を持った魔法使いのようである。

 という結果に至っているわけです。

相談者が女性だったとしても関係ありません。

人間は誰でも、女性的な一面と男性的な一面をどちらも持っているものだからです。 

 

では、それを具体的にどのようにリーディングするか。

まず、仕事について占っているのであれば、これはシンプルでわかりやすいです。

相談者は自分が持つ知識技術を思う存分に発揮し、他の人には思いもよらなかった方法を見つけたり、魔法のような結果を出すことができるのだと読むことができます。

 

困るのは恋愛について占っているときです。

キーワードがどれも、恋愛には関係なさそうなものばかりです。

ケースバイケースなので一概には言えませんが、恋愛相談でこのカードが出たときは、僕の場合は「未来の相談者は、すでにその恋への執着を失っており、その代わりに何か仕事や趣味において、自分の能力を発揮して活躍しているのかもしれない」と読むことが多いです。

人の心は変わるものです。

今の時点ではどれだけ執着していたとしても、三ヶ月後の自分も同様だとは限りません。

あるいは、もしかしたらその恋の経験があったからこそ、未来の相談者は自分の能力に対して新たな境地を開拓することができたのかもしれません。

その恋は、相談者に成長を与えるためにやってきた一つの試練だったのかもしれません。

ただしあなたの発想力次第で、解釈は無限に考えられますので、あなたにとってピンとくるものをぜひ考えてみてください。

  

その他のカード解説

0「愚者」の意味

1「魔術師」の意味

2「女教皇」の意味

3「女帝」の意味

4「皇帝」の意味

5「法皇」の意味

6「恋人たち」の意味

7「戦車」の意味

8「力」の意味

9「隠者」の意味

10「運命の輪」の意味

11「正義」の意味 

12「吊るされた男」の意味

13「死神」の意味

14「節制」の意味

15「悪魔」の意味

16「塔」の意味

17「星」の意味 

18「月」の意味

19「太陽」の意味

20「審判」の意味

21「世界」の意味

小アルカナ「ワンド」の意味

小アルカナ「ソード」の意味

小アルカナ「カップ」の意味

小アルカナ「ペンタクル」の意味